わたし文庫

詩やショートストーリーやエッセイなど、ふとしたキッカケでわたしの中に生まれたストーリーを感じたままに綴っています♪

今日もいい風が吹いている

考えすぎの誰かさんには

頭の中に風が吹いてるぐらいがちょうどいい。

 

寂しがり屋のわたしには

不自由なぐらいがちょうどいい。

 

 

 

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最近気づいたんだけど

わたしはどうやら「風」が好きみたい。

 

 

 

5月ごろから10月ごろまでの風を

特に愛している。

 

 

なるべく風にあたってたい。

 

風を感じていたい。

 

 

 

 

で。

 

 

気づくと

テラス席みたいな家に住んでいた。

 

 

 

 

今住んでいるのは

1LDKの小さな小さな部屋なのだけど

やたらと窓が多い!

 

 

 

東西南北4方向すべてに

窓があるのだ。

 

 

 

小さな小さな部屋の

小さな小さな小さなキッチンには

窓だけでなく勝手口まで付いている。

 

 

小さな小さな部屋の

小さな小さな小さな洗面所には

洗面台の両脇に窓がついている。

 

 

ベッドの脇にも窓。

 

ソファーの脇にも窓。

 

 

マンションなのに窓だらけで

どこにいても屋外感があるのだ。

 

 

 

屋外感満載のテラス席な部屋なので

当然、冬はめっちゃ寒い。

 

 

暖房をかけても温まらない。

 

 

けど、

そんな寒さを引き換えにしても

わたしは「風」のある生活を選びたい。

 

というか、

無意識のうちに選んでいた。

 

 

わたしにとって、それほど風は大事なのだ。

 

 

まさに

No wind, No life.

 

 

 

 

 

わたしがこの部屋に越してきたのは

彼氏と別れた直後。

 

 

 

彼氏と一緒に暮らしていた部屋は

家賃が高かったし

一人で暮らすには広すぎたので

 

自分一人で暮らすのにちょうどいい部屋を探していて

この部屋にたどり着いた。

 

 

 

 

この部屋に越してきたタイミングで

仕事もやめた。

 

 

 

外に出る必要も

人に会う必要もないので

ずーーーーーーっと部屋にいた。

 

 

たまに人と会ったり

旅行に出かけたりしたけど

それ以外は

ずーーーーーーっと部屋にいた。

 

 

 

人間として

あかんやろっていうぐらい

なーーーーーーんにもしないで

ずーーーーーーっと部屋にいた。

 

 

 

 

 

 

あかんやろな人間にも

風は優しかった。

 

 

 

 

考えてもしかたないことを

ぐるぐるぐるぐる考えてしまっているのに気づいたら

目を閉じて頭の中を風を通っていくのをイメージしてみると

硬くなった頭や心、縮こまった身体が一瞬でほぐれた。

 

 

 

風がわたしを空っぽにしてくれた。

 

 

 

 

 

 

それにしても

何もすることがない(笑)

 

 

 

何からも自由になることが

わたしの願いだったのだけど

いざそれを手に入れると

めっちゃ退屈であることに気づく。

 

 

 

気づくの遅いわ!

 

 

 

けど

実際自分で経験してみないと気づけないんだろう。

 

 

 

というか

やってみないと気が済まないんだろうな、私の場合。

 

 

 

 

 

 

仕事や彼氏を持つ不自由さが

恋しくなってきた今日この頃。

 

 

今日もいい風が吹いている。

 

 

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