わたし文庫

詩やショートストーリーやエッセイなど、ふとしたキッカケでわたしの中に生まれたストーリーを感じたままに綴っています♪

死にたくなっても腹はへる

いろんな事があったりなかったりで

生きていくのが面倒になった時

空腹を感じた。

 

命は生きたがっているんだなぁ。

 

 

 

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いろいろな事があったりなかったりで

時々生きていくのが面倒になる。

 

 

そんな時は

ぼんやりした頭の中にふと

「死」という単語が現れきて

 

 

「えっ!?

わたし、いま、死にたいって思ってるのぉ?」

って、自分でそんな自分にビックリしたりする。

 

 

 

もちろん私には

死ぬ勇気などないし

本気で死ぬことを考えているわけではない。

 

 

実際、死に値するほどの深刻な問題を

抱えているわけでもないしね。

 

 

 

ただ

なかなか思うようにコトが運んでくれなかったり

すっごく楽しい♪と思えることがなかったり

するだけなのだ。

 

 

 

 

こんなしょーもないことで

「死」が頭の中をよぎるなんて

死と真剣に向き合ってる人達にホント失礼だと思うし

 

自分はなんて傲慢で弱いヤツなんだと

思ったりもするんだけど・・・

 

 

 

実は、

世の中には

結構いるんじゃないかな、こういう人

って思ったりもする。

 

 

 

こんなはずじゃなかった人生を

リセットしたい願望みたいなの。

 

 

 

ありません???

 

 

 

 

私の場合、

しょーもない理由というかキッカケで

この人生リセット願望が

発動してしまうのだけど

 

 

数年前

マジで「死にたい」と思ったほどの

痛みを経験したことがある。

 

 

 

正確に言うと

「死にたい」というより

「消えてなくなりたい」と思ってた。

 

 

この世に生きた形跡を何も残さずふわっと

自分という存在を消してしまいたかった。

 

 

 

 

「死」は、

残された人になんらかの影響を与えるから。

それが嫌だったのだと思う。

 

 

 

当時、12階のベランダから

下の駐車場を見下ろしながら

そんなことを考えていた。

 

 

 

自分で命を終わらせる勇気のない私は

奇跡が起きて、吹く風が私という存在を

ふわっとなかったことにしてくれることを期待して

何度となくベランダに立ってみたけど

奇跡は起きず。

 

 

 

そんなわけで奇跡頼みの私は

毎日惨めに生き続けるしかなかったわけだけど・・・

 

 

おもしろいもので

そんな状況でもお腹はすいた。

 

 

頭では「消えてなくなりたい」と思ってるのに

身体はその空気を読まず、貪欲に食べ物を要求してくる。

しかも、3食おやつ付きという要求!!!

 

 

 

 

それがなんとも滑稽で、

どんな時でも

命は生きたがっているんだなぁと

妙に感心したりした。

 

 

 

 

 

当時を振り返って今思うことは・・・

 

<マジで「死にたい」と思ったほどの痛み>は

実はぜ〜んぜん大した問題ではなかった!!!ということ(笑)

 

 

そのノープロブレムぶりは

「いや、むしろそうなってよかったんじゃね♪」ぐらいの勢い。

 

 

 

 

何が幸せで

何が不幸かなんて

その瞬間だけではホントわからない。

 

 

 

あの人とうまくいかなかったから

この人出逢えたわけだし

 

 

あの失敗があったから

人の優しさに気づけたわけだし。

 

 

 

 

 

というわけで

 

今日もいろいろな事があったりなかったりで

「生きていくのが、ちょっとめんどくさい」と思いながら

空腹を満たす私であります。

 

 

 

 

 

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 食べられることに感謝。

生かされていることにも感謝。

 

 

 

◎冒頭の文章のみインスタグラムにもあげています。

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